パン屋・ケーキ屋開業の完全ロードマップ|菓子製造業許可取得と保健所検査をクリアする設計・行政書士の活用術

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目次

パン屋・ケーキ屋開業に立ちはだかる、保健所の高い壁

「こだわりのケーキやパンで人を笑顔にしたい」

菓子製造業は、夢と情熱を形にする素敵な仕事です。

しかし、夢の開業を実現するために、最初に乗り越えなければならないのが、食品衛生法に基づく「菓子製造業許可」の取得です。

この許可は、食品の安全性を確保し、食中毒のリスクを防ぐために不可欠な公の承認です。

単に申請書を提出すれば良いわけではなく、お店の設計段階から保健所の厳しい施設基準をクリアしている必要があります。

この記事では、行政書士が、パン屋・ケーキ屋開業を目指すあなたが失敗しないための完全ロードマップを提供します。

特に、内装工事後の手戻りを防ぐための「設計段階での保健所攻略法」、2021年の法改正で義務化されたHACCPの考え方、そして行政書士に依頼して最短かつ確実に許可を取得する具体的なメリットについて解説します。

「菓子製造業許可」は、食品衛生法に基づき、洋菓子、和菓子、パンなどを製造し、販売する事業を行うために必須の営業許可です。

この許可なく製造・販売を行うことは、法的に許されません。

≪2021年改正≫
許可業種の再編とHACCPの義務化

2021年6月の食品衛生法改正により、営業許可の対象業種が広がり、さらに「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理がすべての食品事業者で義務化されました。

旧業種との主な違い概要と注意点
許可業種の再編菓子製造業とパン製造業が統合されるなど、許可の分類が再編されました。パン屋・ケーキ屋は原則として「菓子製造業」に該当します。
HACCPの義務化製造工程における危害要因を分析し、重要管理点を設定する衛生管理手法。小規模事業者は「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」が必要です。

行政書士は、これらの最新法規制に基づき、お客様の事業形態に最も適した許可の種類と、義務化された衛生管理への対応をサポートします。

開業形態で変わる!
複数の許可が必要なケース

製造したものを店内で提供したり、別の場所で販売したりする場合、菓子製造業許可以外に以下の追加許可が必要になることがあります。

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営業形態必要な追加許可(例)営業許可取得のポイント
イートイン併設のパン屋飲食店営業許可製造区画と提供区画を完全に分離する必要がある。
製造した菓子を通販で販売菓子製造業許可のみで販売可能(ただし、配送方法に注意)営業所所在地を管轄する保健所の指導に従う必要があります。
移動販売・キッチンカー露店・自動車による営業許可製造場所と販売場所の許可がそれぞれ必要になることが多い。

菓子製造業許可で最もハードルが高いのが、施設(厨房・工房)が保健所の定める「施設基準」を満たすことです。

内装工事完了後に不備が発覚すると、多額の手戻り費用が発生するため、設計図面作成前に保健所の事前相談と行政書士のチェックが不可欠です。

施設基準チェックリスト
(例:菓子製造業の例)

要件基準と設計上の注意点
製造区画の独立厨房(製造室)と客席、更衣室などを完全に区別すること。扉やパーテーションで明確に仕切る必要があります。
二槽式以上のシンク食器や器具の洗浄用と、食材の洗浄・すすぎ用として、シンクが二槽以上必要です。
手洗い専用設備厨房内に、調理用シンクとは別に、手洗い専用の蛇口とシンクが必要です。(固形石鹸はNG、液体ソープの設置が推奨されます)
給湯設備手洗いや器具の洗浄に温水が出る設備(瞬間湯沸かし器など)の設置が必須です。
床・壁の材質床は耐水性のあるコンクリート、タイル等で、清掃しやすい構造であること。壁も防水性のある素材が求められます。
換気設備窓や換気扇は、ホコリやネズミの侵入を防ぐ防虫網を設置すること。十分な換気能力も求められます。
食品衛生責任者の配置製造施設ごとに、資格を持った食品衛生責任者を必ず選任しなければなりません。

行政書士の役割:事前協議と図面チェック

行政書士は、お客様の作成した設計図面(平面図)を基に、保健所の検査官と同じ目線で施設基準の適合性をチェックします。

これにより、工事開始前に問題を洗い出し、手戻りなくスムーズに工事を完了させることができます。

菓子製造業許可の取得には、施設基準と並んで「ヒトの要件」、すなわち「食品衛生責任者」の選任が必須です。

また、法改正で義務化されたHACCP対応も事業開始前に済ませる必要があります。

食品衛生責任者になるための要件

食品衛生責任者は、以下のいずれかの資格を持つ人がなれます。

資格がない場合は、各自治体が実施する「食品衛生責任者養成講習会」を受講する必要があります。

  • 栄養士、調理師、製菓衛生師
  • 医師、薬剤師、獣医師
  • 食品衛生責任者養成講習会の修了者

【注意】 食品衛生責任者は、製造所の衛生管理を担う責任者であり、原則、常駐できる者である必要があります。

小規模事業者向けHACCP導入の手順

2021年改正法で義務化されたHACCPは、大規模事業者と小規模事業者で対応レベルが異なります。

パン屋やケーキ屋など小規模な事業者では、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で対応が可能です。

  1. 手順書の準備
    各業界団体が作成した手引書(例:日本洋菓子協会連合会)を参考に、衛生管理計画を作成します。
  2. 実行と記録
    計画に基づき、日々の温度管理、清掃、手洗いの記録を残します。
  3. 保健所への説明
    現地検査の際、この衛生管理計画と記録簿を保健所検査官に提示し、説明できるように準備します。

菓子製造業の開業は、事業計画から営業開始まで複数のステップがあり、行政手続きと内装工事のタイミングを綿密に調整する必要があります。

許可取得までの7つのステップ

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ステップ実施時期行政書士の関与
1. 開業計画・物件選定計画初期許可の可否、事業形態の法的整理を助言
2. 保健所への事前相談内装工事の図面作成前行政書士が図面をチェックし、保健所との折衝を代行
3. 内装工事・設備発注図面承認後
4. 営業許可申請書の提出工事完了予定日の10日~2週間前書類一式を作成・提出代行
5. 保健所による現地検査工事完了後、設備が全て揃った状態行政書士が立会い、検査官への説明をサポート
6. 許可証の交付検査クリア後数日~1週間後
7. 営業開始許可証交付後

行政書士に依頼して「開業の遅延」を防ぐ

行政書士に依頼する最大のメリットは、「手戻りによる開業の遅延」を防ぐことです。

特に、施設基準の不適合による手直しは、追加の工事費用だけでなく、家賃が発生している間の営業開始遅延という大きな損失につながります。

専門家に依頼することで、内装工事開始前に保健所の要件を確実に満たせるようになり、最短スケジュールでのスムーズな開業を実現します。

夢のパン屋やケーキ屋を開業するためには、お客様に「安心・安全」な商品を提供するための法的な土台作りが不可欠です。

菓子製造業許可は、そのための最も重要なステップであり、保健所の施設基準をクリアするための緻密な準備が求められます。

  • パン屋・ケーキ屋の開業には、食品衛生法に基づく「菓子製造業許可」が必須であり、営業形態によっては「飲食店営業許可」などの追加許可が必要です。
  • 2021年の法改正により、すべての食品事業者でHACCPの考え方に基づく衛生管理が義務化されています。
  • 許可取得の鍵は、内装工事着工前の設計段階で、二槽シンク、専用手洗い場、製造区画の独立など、保健所の施設基準を確実に満たすことです。
  • 食品衛生責任者の選任は必須であり、資格がない場合は養成講習会の受講が必要です。
  • 行政書士は、煩雑な施設設計のチェック、保健所への事前協議、申請書類の作成・提出を一括代行し、手戻りによる開業遅延リスクを最小限に抑えます。

行政書士は、専門的な知識をもって、お客様の情熱を法的な形に変え、安心・安全なビジネスの礎を築くサポートを行います。

お客様が最高のレシピ開発と集客に集中できるよう、煩雑な許認可手続きはプロにお任せください。

💡ご相談は下記からお気軽にお問い合わせください。

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