こんにちは、東京都中野区のかとう行政書士事務所です。
これまで本シリーズでは、求人原稿の書き方や応募者心理を踏まえた表現テクニックについて解説してきました。
しかし、実際の現場では「求人原稿を見直したいが、どこをどう改善すればいいのか分からない」という声をよく耳にします。
そこで今回は、誰でも自社の求人原稿をセルフチェックできる改善リストを作成しました。
このチェックリストに沿って見直すだけで、求人原稿の完成度を大きく引き上げ、応募率の改善につなげられます。
■ なぜ「チェックリスト」が必要なのか?
求人原稿は、ちょっとした表現や情報不足が原因で、応募者に届かないケースが多々あります。
- 「言いたいことは書いているのに、応募が来ない」
- 「求めている人材像と、実際に応募してくる人がズレている」
- 「改善点が漠然としていて、何から直せばいいか分からない」
そんなときに役立つのが 改善チェックリストです。
客観的な基準を持つことで、自社の求人原稿を冷静に見直せるようになります。
■ 応募率を高める!求人原稿セルフ診断 10のチェックポイント
ここからは、採用支援の現場で特に効果が高かった10項目を挙げ、それぞれ改善のヒントを紹介します。
① タイトルは「誰に向けた求人か」が一目で分かるか?
求人原稿の入口であるタイトルが曖昧だと、求職者はスルーしてしまいます。
NG例:「営業職募集」
改善例:「既存顧客中心のルート営業|未経験7割スタート」
応募者が 自分に関係あるかどうか を瞬時に判断できるタイトルが理想です。
② 募集背景が明確に伝わっているか?
応募者は「なぜ募集しているのか」を気にしています。
- 事業拡大なのか
- 退職者補充なのか
- 新規プロジェクトの立ち上げなのか
理由を正直に書くことで、会社の姿勢や将来性が伝わります。
③ 仕事内容は具体的にイメージできるか?
仕事内容が抽象的だと、応募者は不安を抱きます。
NG例:「営業活動全般を担当」
改善例:「既存のお客様への提案営業(1日3〜4件訪問、飛び込みなし)。入社3か月間は先輩に同行し、商品知識を学んでいただきます。」
細かく書くことで「自分にできそうか」を判断しやすくなります。
④ 応募者の不安を解消できているか?
- 未経験でも大丈夫?
- 研修やサポートはある?
- 職場の雰囲気はどう?
こうした疑問に答える文言があるかどうかを確認しましょう。
⑤ 福利厚生や働き方は「具体的に」書いているか?
- 「福利厚生充実」ではなく「資格取得支援あり(費用会社負担)」
- 「働きやすい環境」ではなく「残業は月平均15時間」
数字・事実・制度名を明示すると信頼感が増します。
⑥ キャリアパスや成長イメージを示せているか?
「入社後どう成長できるか」を描くことは、応募の後押しになります。
例:
- 「入社3年でリーダー職に昇格した社員あり」
- 「希望に応じてジョブチェンジも可能」
⑦ 応募条件が現実的で明確か?
よくある失敗は「何でもできる万能人材」を求めてしまうことです。
条件を絞り込み、必須条件と歓迎条件を分けることで、応募のハードルを下げられます。
⑧ 写真やビジュアル要素を活用しているか?
文章だけでは伝わりにくい社風や雰囲気は、写真で補足しましょう。
- 社員の集合写真
- 仕事風景
- オフィスの様子
写真1枚が安心感を生みます。
⑨ 応募のハードルを下げる仕掛けがあるか?
- 「応募前の見学歓迎」
- 「まずはカジュアル面談から」
- 「書類選考なしの説明会を開催」
求職者が一歩踏み出しやすくなる工夫があるかを確認しましょう。
⑩ 最後に「応募者へのメッセージ」があるか?
求人原稿は「募集要項の羅列」で終わってしまいがちですが、最後にメッセージを添えるだけで温度感が変わります。
例:
「ご興味を持っていただけた方、ぜひお気軽にご応募ください。お会いできることを楽しみにしています。」
小さな一文ですが、応募率に直結します。
■ チェックリストまとめ
今回紹介した10項目を振り返りましょう。
- タイトルは誰に向けた求人か明確か
- 募集背景が伝わっているか
- 仕事内容が具体的か
- 不安を解消する情報があるか
- 福利厚生・働き方を数字や事実で示しているか
- キャリアパスを描けているか
- 応募条件が明確で現実的か
- 写真やビジュアルを活用しているか
- 応募ハードルを下げる工夫があるか
- 応募者へのメッセージが添えられているか
これらを一つひとつ確認し、改善するだけで、求人原稿の完成度は格段に高まります。
■ まとめ
求人原稿は「応募者との最初の接点」です。
ほんの少しの工夫で、応募率は大きく変わります。
今回のチェックリストを使って、自社の求人原稿を客観的に見直してみてください。
「応募が増えた」「応募者の質が上がった」といった効果を実感できるはずです。
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