こんにちは、東京都中野区のかとう行政書士事務所です。
前回は「求人原稿の個性化」について、情報整理と差別化の具体的方法を解説しました。
今回はその延長として、求職者が本当に知りたい情報=待遇以外の要素について掘り下げます。
■ なぜ待遇以外の情報が重要なのか?
求人原稿を読む応募者の多くは、もちろん給与・休日・福利厚生といった待遇条件に注目します。
しかし、実際に応募や入社の決め手になるのは、待遇だけではありません。
- 「どんな人が働いているか」
- 「職場の雰囲気はどうか」
- 「将来的にどんなキャリアを描けるか」
これらの情報が不足していると、応募者は「条件は良いけど、合うかどうかわからない」と不安になり、応募を控えるケースが非常に多いのです。
■ 求職者が知りたい“待遇以外の情報”ベスト5
採用支援の現場でヒアリングを重ねていると、求職者が知りたい情報は共通しています。
ここでは特に反響の大きい5つを紹介します。
① 職場の人間関係・雰囲気
- 「上司や同僚はどんな人か」
- 「若手が多いのか、ベテランが多いのか」
- 「チームワーク重視か、個人の裁量が大きいのか」
応募者は「人間関係で失敗したくない」という心理が強く働きます。
求人原稿に社員の声や集合写真を加えるだけでも、安心感が生まれます。
② 成長機会・キャリアパス
「この会社で働くと、自分はどう成長できるのか?」
これは特に20〜30代の応募者に強く響く要素です。
例:
- 「入社3年でリーダー昇格の実績あり」
- 「資格取得をサポート。受験費用は会社負担」
- 「定期的なジョブローテーションで幅広い経験が積める」
将来像が描けると、応募への動機が一気に高まります。
③ 仕事のやりがい・社会的意義
単に「事務」「営業」と書くだけでは不十分です。
その仕事が社会や顧客にどう貢献しているのかを伝えることで、応募者が仕事の意義を感じやすくなります。
例:
- 「地域の医療を支える物流業務」
- 「子どもたちの未来を支える教育関連事務」
④ 働き方の柔軟性
近年の応募者は「ワークライフバランス」を重視しています。
勤務時間・休暇制度だけでなく、実際の運用事例を示すと説得力が増します。
例:
- 「子育て社員が在籍。時短勤務や急な休みにも柔軟に対応」
- 「年間有給取得率は80%以上」
⑤ 入社後のサポート体制
新しい環境に飛び込むとき、応募者が最も不安なのは「馴染めるかどうか」です。
例:
- 「入社1か月は先輩社員がマンツーマンでサポート」
- 「週1回の1on1ミーティングで相談できる」
こうした記載があるだけで、「安心して応募できる」と感じてもらえます。
■ 情報を盛り込む工夫
単に情報を羅列するだけでは、応募者に伝わりにくい場合があります。
効果的に伝えるためには、具体性・見やすさ・ストーリー性を意識することが大切です。
具体性
「成長できる環境」ではなく、
「入社2年目でプロジェクトリーダーを任された実績」など、具体的な事例を盛り込みましょう。
見やすさ
求人原稿は長文になると読まれにくいため、箇条書きや見出しを活用して整理すると効果的です。
ストーリー性
「社員インタビュー」や「1日の流れ」を紹介すると、応募者が自分を重ねやすくなります。
■ まとめ
中小企業が応募者の関心を集めるためには、待遇だけでなく、
「人・成長・やりがい・柔軟性・サポート」といった情報を求人原稿に盛り込むことが重要です。
これらの情報は、応募数を増やすだけでなく、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率を高める効果もあります。
次回の記事では、さらに一歩進んで「求職者心理に沿った求人原稿の見せ方」について具体的に解説していきます。
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