~「知られていないけど魅力的な会社」になるために~
こんにちは。中野区で中小企業の採用支援を行っているかとう行政書士事務所です。
このブログでは、実践的で“今日から使える”採用ノウハウをお届けしています。
第9回のテーマは、採用の成果を左右する「採用ブランディング」についてです。
■ 採用ブランディングとは?
採用ブランディングとは、「この会社で働いてみたい」と思ってもらえる印象づくりのこと。
言い換えれば、「求人広告に載っていない魅力を、どう伝えるか」という視点です。
大企業のような広告費をかけずとも、中小企業ならではの“手の届く方法”でブランディングは可能です。
■ なぜ採用ブランディングが必要なのか?
中小企業の多くが抱える課題は、次のようなものです。
- 応募がまったく来ない
- ハローワークや求人媒体で埋もれてしまう
- 自社の良さが伝わらない
これは、「企業の魅力が“伝わっていない”」状態です。
つまり、存在はしているのに、見つけてもらえていない・選ばれていないという課題を解決するのが採用ブランディングです。
■ 中小企業でもできる!3つの採用ブランディング手法
① 社内の「リアル」を見せる
SNSや自社ブログで、
- 社員の働く姿
- 1日の流れ
- 職場の雰囲気や会話の温かさ
など、“リアルな現場”を写真や言葉で伝えることで、「安心感」や「親しみ」を感じてもらえます。
→ Instagramやnote、採用特化ページの活用が有効です。
② 自社の“理念”を言語化する
小さな会社でも、「どんな人と、どんな目的で働いているか」を明文化することで、共感による応募者獲得につながります。
例:
- 「未経験者が安心して育つ職場」
- 「お客様と10年以上の信頼関係を築く小さなプロ集団」
- 「まちの頼れる◯◯でありたい」
→ 求人原稿・ホームページ・面接で、軸として伝えることが大切です。
③ スタッフの声を積極的に発信する
「社長が語る魅力」よりも、「社員の声」のほうが数倍伝わります。
- なぜこの会社を選んだのか
- 入社前と後のギャップ
- 働いていて嬉しかった瞬間
などを、インタビュー形式・記事形式で発信しましょう。
→ 求職者にとって“未来の自分”を想像しやすくなります。
■ 採用ブランディングは「言葉」と「発信」でつくれる
特別な動画やプロモーションは必要ありません。
- 現場の空気をそのまま見せる
- 会社の想いを自分の言葉で語る
- 働く人たちのストーリーを伝える
これだけで、「自分にも合いそう」「ここで働いてみたい」という印象を持ってもらえる企業になります。
■ まとめ:「知られていないけど魅力的な会社」に
中小企業こそ、
- 社員との距離の近さ
- 柔軟な働き方
- 顧客との濃い関係性
といった、“求人原稿では伝わりにくい魅力”を多く持っています。
採用ブランディングは、そうした強みを丁寧に言葉にして、伝えていく作業です。
「知られていない」ことを言い訳にせず、「知られる努力」を始めていきましょう!