~辞退・早期退職を防ぐ「採用後」のひと工夫~
こんにちは、中野区のかとう行政書士事務所です。
中小企業の“採れる・定着する採用支援”をテーマにブログを連載中です。
今回はいよいよシリーズ後半、「内定後のフォロー」にスポットを当てます。
■ 採用成功は「内定」で終わりじゃない
応募が来て、面接して、内定を出す――。
ここまでで「ひと安心」…と思いきや、実はここからが本当の勝負です。
- 内定辞退
- 入社前の連絡途絶え
- 入社してすぐの早期退職
中小企業の現場では、こうした「あと一歩」のところで人材を逃すケースが少なくありません。
■ 内定後にやるべき3つのフォロー
では、具体的にどのような対応が求められるのでしょうか?
以下の3つのステップで、入社前の不安を取り除き、「ここで働こう」と思ってもらう土台をつくることが重要です。
① こまめな連絡と安心感の提供
「内定を出したあとは連絡を控えた方がいい?」という声もありますが、実は“適度なコミュニケーション”が不安を防ぐ鍵になります。
- 内定通知後1週間以内に電話または面談でフォロー
- 入社までのスケジュールや準備事項の案内
- 社内報や先輩からの歓迎メッセージを送る
こうした“つながり感”があるだけで、「この会社に入る」という意志が強くなります。
② 入社前の「職場体験・見学」を取り入れる
求職者側にとって、最も大きな不安は「実際にどんな職場なのか?」という点。
- 短時間の職場体験(1日同行など)
- 昼食やお茶を交えた先輩社員との交流
- 作業内容や1日の流れの体験・見学
こういった機会を設けることで、入社後のギャップが減り、定着率が高まります。
③ 入社初日の「受け入れ体制」を整える
入社初日は“印象の分かれ道”。
歓迎ムードや説明の丁寧さが、そのまま「この職場に馴染めそうか」の判断材料になります。
- 出迎えや歓迎メッセージ
- 一日の流れを明確に伝える
- 教育係・相談相手を明確にしておく
- 名札や制服などの準備(安心感につながる)
“細かい気配り”が、実は大きな差になるポイントです。
■ まとめ:「入社後」のフォローが採用成功を左右する
採用活動は、「内定」で終わりではありません。
その先にある「入社・定着・活躍」までが、採用の本当のゴールです。
だからこそ、内定後から入社初日にかけてのフォローが非常に大切です。
- こまめな連絡
- 職場体験や見学
- ウェルカム体制の構築
中小企業にとっては、1人の採用が会社の未来を大きく左右します。
だからこそ、“丁寧に、あたたかく迎える姿勢”をぜひ大切にしてください。