「採用の成功事例から学ぶ5つの共通点」中小企業でも“採用がうまくいく会社”は何が違う?

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こんにちは、東京都中野区のかとう行政書士事務所です。
本ブログシリーズでは、中小企業の採用活動を実務の現場からサポートする視点でお届けしています。

前回の記事では、「見えない採用コスト」をテーマに、採用における非効率の洗い出しと改善方法をご紹介しました。
今回はその延長線上として、採用がうまくいっている中小企業にはどんな共通点があるのか?を、実例をもとに解説していきます。


同じエリア、同じ業界、似たような待遇。
それでも、「応募が集まる会社」「入社後に定着する会社」と、そうでない会社に分かれるのはなぜでしょうか?

そこには、表面的には見えづらい“採用への向き合い方の違い”があります。

私がこれまで支援してきた中で、採用に成功している企業には以下の5つの共通点が見られました。


① 「誰に来てほしいか」が明確

成功している企業は、単に「人手が足りないから募集する」のではなく、
“どんな人が活躍できるか”をしっかり言語化しています。

✔ 年齢層、経験有無、性格傾向
✔ 前職の業界・職種傾向
✔ 現社員で活躍している人の共通点

これらをもとに「自社に合う人材像」を定め、求人原稿(求人票)の文章にも反映しています。

② 求人原稿が「読み手視点」で書かれている

採用に成功している企業の求人原稿は、
自社の都合だけでなく、「応募者が知りたい情報」にきちんと答えています。

✔ 実際にどんな一日を送るのか
✔ 入社後の育成体制やキャリアパス
✔ 求める人物像に合う“具体的な行動例”

さらに、文字だけでなく写真や図解も使い、職場の雰囲気を可視化しています。

③ 面接は「見極め」より「マッチング」

面接=選考と考える企業が多い中で、
成功企業は「互いの理解を深める場」として、双方向コミュニケーションの場にしています。

✔ 応募者の話を8割聞く
✔ 一方的な質問ではなく、会話を重視
✔ 現場社員と会わせて“相性”を確認

結果として、入社後の「こんなはずじゃなかった」が減り、定着率も高まります。

④ 現場と経営層が連携している

採用は人事や管理部門だけでなく、現場の協力が欠かせません。

✔ 面接に現場リーダーが参加する
✔ 採用基準を共通言語で整理している
✔ 入社後フォローに現場も主体的に関わる

このように、全社的な理解と協力体制が整っている企業ほど、採用もうまく回ります。

⑤ 入社後のオンボーディングが丁寧

採用成功企業は、「採用したら終わり」ではなく、「定着と戦力化」までを採用活動と位置づけています。

✔ 初日・初週・初月のスケジュールが明確
✔ メンター制度や育成計画を導入
✔ 定期的な面談や振り返りで不安を解消

これにより、早期離職率が下がり、現場も採用に前向きになります。


ここで、実際に採用支援でご一緒した企業の事例を簡単にご紹介します。

事例:従業員50名・営業職(東京都)

課題:
・応募数が少ない
・面接辞退・内定辞退が多い
・現場と人事の連携が取れていなかった

取り組んだ施策:

  • 採用ターゲットの再設計(求める人物像を再定義)
  • 求人原稿のリライト(現場社員の1日を紹介)
  • 面接官トレーニング(質問内容の標準化とロープレ)
  • 入社後研修スケジュールの整備

結果:

  • 応募数が1.8倍に増加
  • 面接辞退率が半減
  • 入社後6ヶ月の離職率が0%に改善

採用の難易度が年々高まる中で、中小企業こそ“採用の質”が企業成長の鍵になります。

採用に成功している企業は、資金力や知名度ではなく、「伝え方」「関わり方」「仕組みの丁寧さ」で差をつけています。

「良い人が来ない」「定着しない」と悩む前に、
まずは今回ご紹介した5つの共通点を、自社でどれだけ実行できているかチェックしてみてください。

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