人材業界噺:第8回~採用活動の成果をどう振り返る?~

~改善につながる「採用データ」の見方と活かし方~

こんにちは。中野区で中小企業向けの採用支援を行っているかとう行政書士事務所です。
このブログでは、中小企業のための「現実的で続けられる採用ノウハウ」をお届けしています。

第8回となる今回は、採用活動の振り返りと改善方法について解説します。

目次

■ 採用は「やりっぱなし」になっていませんか?

中小企業の採用現場では、「とにかく人がほしいから採用活動をしたけど、終わったら次の業務に…」となりがちです。

でも実は、採用活動は振り返って改善することで、次回の成功率が大きく上がる分野です。

■ 振り返りでチェックすべき基本項目

振り返りといっても、難しい分析は不要です。
次のような基本データを記録し、毎回比較・改善していくだけで十分です。

1. 応募数

どの媒体から、何件の応募が来たか。
→ コストパフォーマンスの比較に役立ちます。

2. 書類選考通過率

応募者のうち、面接に進んだ人の割合。
→ 求人内容のマッチ度が見えてきます。

3. 面接通過率・内定率

面接に進んだ人のうち、どれだけ内定につながったか。
→ 面接・選考の設計や対応の振り返りに。

4. 内定承諾率

内定を出した中で、実際に入社した人の割合。
→ フォロー体制や競合他社の動向に注目。

5. 入社後の定着状況(3ヶ月、6ヶ月など)

→ 入社後フォローやミスマッチ防止策の効果を見直せます。

■ データの活用ポイント

● 媒体や手法の「コスパ」を比較

同じ予算でも、「成果の出る媒体」は会社によって異なります。
応募単価や面接通過率をもとに、“効率のよい手段”に集中する判断材料になります。

● 求人内容や条件の「改善点」が見える

応募は来るけど面接につながらない場合、求人原稿に「魅力が伝わっていない」「求める人物像が曖昧」といった課題が見えてきます。

→ 実際の応募者と理想像のギャップを埋めることが重要です。

● 内定辞退が多ければ「選考後の対応」を見直す

内定後の辞退が続く場合、

  • 条件が競合に劣っている
  • 連絡の遅さや対応の不安
    などが原因かもしれません。

→ 面接後〜入社までのフロー改善に着手しましょう。

■ シンプルでもいい、「記録する習慣」が成果を変える

採用振り返りのポイントは、「完璧なデータ」よりも「継続できる記録」です。

  • Excelに毎回の数値を簡単に残す
  • チームで月1回、採用結果を確認する
  • 成果が出た施策を“自社の型”として残していく

こうした小さな積み重ねが、“経験値として蓄積される採用体制”をつくっていきます。

■ まとめ:振り返りと改善で「再現性のある採用」を目指そう

中小企業の採用活動は、一発勝負で終わらせず、「試行→実行→改善」のサイクルを回すことが成功のカギになります。

特に重要なのは、

  • データを残す
  • 数値で比較する
  • 改善ポイントを明確にする

この3ステップです。

採用の成功確率を高める“自社の知見”は、日々の振り返りの中にこそあります。

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ぜひご活用ください。

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