「飲食店を開業するには?」飲食店営業許可の取得条件と厨房構造の基準を徹底解説:第2弾

目次

飲食店営業許可の取得条件と厨房構造の基準を徹底解説

「自分の店を持ちたい」「カフェを開きたい」
そんな夢を実現するためにまず必要なのが、「飲食店営業許可」の取得です。

許可がなければ飲食物を提供して営業することはできません。
また、申請には厨房の構造・設備が保健所の基準を満たしていることが絶対条件です。

本記事では、飲食店営業許可の取得に必要な条件や、厨房の設備要件、行政書士によるサポートの内容について詳しく解説します。

✅飲食店営業許可とは?

飲食店営業許可とは、食品衛生法に基づき、保健所が交付する営業許可の一つです。
店舗で調理した食品を顧客に提供し、その場で食べてもらう形式のすべてに必要です。

🔸該当する主な営業形態

  • カフェ、レストラン、居酒屋、バー、ラーメン屋など
  • テイクアウトも提供する一般的な飲食店
  • キッチンカーでの営業(別途移動販売対応も必要)
  • シェアキッチンでの営業(運営形態による)

※「テイクアウトのみ」でも、調理を伴う場合は飲食店営業許可が必要です。

✅申請時に必要な主な書類(個人事業主の場合)

書類名内容
営業許可申請書保健所指定の様式で記入
施設の平面図・配置図厨房・客席・洗浄スペースなどを記載
食品衛生責任者の資格証明書講習修了証、調理師・栄養士などの資格証
使用権限証明書賃貸契約書・登記簿など
本人確認書類免許証・住民票など自治体指定に応じて提出

※法人の場合は登記事項証明書・定款などが追加されます。

✅厨房の構造・設備基準とは?

飲食店営業許可を取得するためには、厨房や施設全体が保健所の施設基準を満たしている必要があります。
この基準に適合しない場合、許可は下りません。

🔹厨房に必要な主な設備

  1. 二槽式シンク(洗浄・すすぎ用)
     →原則として2槽以上の流し台が必要(1槽+洗浄機も可な自治体あり)
  2. 手洗い専用設備
     →厨房内に独立した手洗い設備が必要。水石けん・ペーパータオル設置が望ましい。
  3. 冷蔵・冷凍設備
     →食材の温度管理に対応した十分な容量の機器が必要。
  4. 換気設備(フード・ダクト)
     →調理中の煙・油分・臭いを外に逃すための設備。グリストラップも要検討。
  5. 床・壁材は清掃しやすい素材
     →防水・耐久性・洗浄性が求められる。タイル、ステンレス、塩ビなど。
  6. 害虫・ネズミの侵入防止措置
     →ドアや排水口に防虫設備、網戸、隙間の封鎖が必要。
  7. 更衣スペースや保管場所の確保
     →従業員用ロッカーや清掃用具の分離管理なども評価対象。

🔸客席との区分けも重要!

  • 厨房と客席は明確に区切られている必要があります。
    カウンター越し営業でも、「床面が区分けされている」「設備が衛生的」であることが求められます。

✅保健所検査のポイント

保健所の立入検査では、図面どおりに設備が設置されているか、実際に稼働できるかがチェックされます。

検査でよく指摘される点:

  • 手洗い設備が厨房外にある
  • シンクの数が不足している
  • 換気扇が不十分
  • 食材保管が冷蔵庫内で分類されていない
  • 動線が交錯して衛生的に問題あり

不備があると、再検査→営業開始が遅れることになります。

✅行政書士ができるサポート内容

飲食店営業許可の取得は、店舗設計の初期段階から保健所を意識した設計が必要です。
行政書士は、こうした許可取得の手続きをスムーズに進めるためのサポートを行っています。

📌行政書士のサポート内容

  • ✅ 開業計画に応じた必要許可のアドバイス
  • ✅ 保健所との事前協議・同行サポート
  • ✅ 図面作成支援(配置・動線確認)
  • ✅ 申請書類の作成・提出代行
  • ✅ 他の営業許可(酒類提供、深夜営業)との整合性確認

とくに初めて開業される方にとっては、「何から始めたらよいかわからない」ことも多く、設計前の相談から関わることで無駄な工事や遅延を防ぐことができます

✅申請から営業までのスケジュール例

  1. 開業計画・物件選定
  2. 内装業者・設計士と相談(※早めに保健所基準を反映)
  3. 保健所への事前相談(予約制)
  4. 施設準備・必要設備設置
  5. 許可申請書提出
  6. 保健所による現地調査
  7. 許可取得(検査合格後7~10日程度)
  8. 営業開始!

通常、着工から営業開始までで1〜2か月程度の準備期間を見込んでおくと安心です。

✅まとめ:飲食店開業は「厨房構造の整備」から始まる!

飲食店営業許可は、単に申請書を出せば取得できるものではなく、厨房の構造や衛生管理が合格基準を満たすかがカギになります。

「あとから直せばいい」と軽く考えていると、許可が取れず営業開始が遅れる、というケースも。

最初から行政書士に相談しながら設計を進めることで、無駄なく、確実な開業が実現できます。

飲食店開業を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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