採用実務ガイド:求人原稿の“伝え方”を見直そう〜応募が集まる中小企業の魅力的な求人原稿の書き方〜

こんにちは、中野区のかとう行政書士事務所です。
中小企業が採用活動を行ううえで、もっとも悩みやすいのが「求人原稿の書き方」ではないでしょうか?

  • ハローワークに出しても応募が来ない
  • 他社と似たような文面になってしまう
  • 結局、待遇しか目立たない求人になってしまう

本記事では、応募者に“刺さる”求人原稿の構成と書き方を具体的に解説します。

目次

■ なぜ「求人原稿の質」で応募が変わるのか?

今の求職者は、かつてのように「とにかく働きたい」とは考えていません。
求人サイトや転職サービスがあふれるなかで、応募者は企業を“比較・検討する時代”です。

つまり、

「どんな人に、何を伝えるか」が求人原稿の価値を左右します。

とくに中小企業は、知名度や待遇で大手に勝てないからこそ、「リアルな魅力」や「人間らしさ」が伝わるかが勝負です。

■ 応募を呼び込む求人原稿の基本構成

下記のような構成で書くと、読みやすく、印象に残りやすい求人原稿になります。

【1】キャッチコピー(冒頭)

たとえば:

  • 「“元営業経験者”が活躍中!未経験から再スタートしたい方歓迎」
  • 「社長と距離が近い、経営に近い立場の会社で働きませんか?」
  • 「現場主導で進める、自分の意見が通る採用チームに加わろう」

→ この一文で興味を持ってもらうことが重要です。

【2】仕事内容の具体性

→「営業職」や「事務職」といった抽象的な表現だけでなく、

  • 「1日10件ほどのお客様へ電話でフォロー連絡」
  • 「受発注業務をメインに、請求書の作成・発送まで担当」

など、1日の流れがイメージできるレベルで具体的に書くことがポイントです。

【3】求める人物像

単に「協調性のある方」ではなく、

  • 「周囲と会話しながら仕事を進めたいタイプ」
  • 「細かい数字のチェックが得意な方」
  • 「一度教えたら自分なりに工夫できる人」

社内に合う価値観や気質をリアルに表現します。

【4】会社・職場の雰囲気

→ 求職者がもっとも気にするのが「どんな人たちと働くか」。

  • 「20〜40代まで幅広い年齢層。異業種出身者が多く馴染みやすい」
  • 「毎朝5分の朝会で、その日の予定を全員で共有」
  • 「昼休みはリラックスモード。コーヒー片手に雑談もOK」

など、具体的なシーンを描写すると応募者の安心感につながります。

■ 中小企業ならではの“魅力の伝え方”

「当社には誇れる福利厚生がない…」
そんな風に思っている経営者の方もいらっしゃいますが、実は中小企業だからこそ響く強みがあります。

◎ 小回りがきく組織力

→ 「提案がその場で通る」「社長に直接相談できる」

◎ 成長が見えるポジション

→ 「入社半年でリーダーに昇格した先輩も」「新規事業の立ち上げに関われる」

◎ 働く人の“顔”が見える

→ 写真付きで「実際の社員の声」を掲載するだけで、安心感が倍増します。

■ ハローワーク・無料媒体でも魅力は出せる

ハローワークや無料の求人媒体では、どうしてもフォーマットが固定されてしまいますが、その中でも「どう書くか」で印象は変わります。

たとえば:

  • 「求職者へのメッセージ」欄に、社長や現場社員からのコメントを入れる
  • 仕事内容に、「実際の業務スケジュール」を例示する
  • 1週間の研修内容を具体的に記載する

→ 限られた文字数でも、「リアルさ」を加えることで応募率が上がります。

■ 書く前に整理したい3つの視点

求人原稿に着手する前に、以下の点を社内で確認しておきましょう:

  1. 誰に来てほしいか?(求める人物像)
  2. どんな仕事をどこまで任せるのか?(業務の範囲)
  3. その人に入社してもらう意義は?(期待と役割)

これらがブレていると、せっかくの原稿も応募者に刺さりません。

✅ まとめ

  • 求人原稿は「情報を載せる」だけでなく「どう伝えるか」が重要
  • 中小企業ならではの強みを、リアルな表現で届けよう
  • ハローワークなど制限ある媒体でも、工夫次第で魅力は伝えられる

採用は“情報戦”でもあります。
「自社のストーリーをどう語るか」で、応募数も応募の質も大きく変わるのです。

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