~「事実」ではなく「魅力」を書くコツ~
こんにちは、中野区のかとう行政書士事務所です。
このブログでは、中小企業のための“採れる採用”をテーマに、現場で役立つ情報をお届けしています。
前回は、採用戦略の立て方をお伝えしました。
今回は、いよいよ多くの企業が最初に直面する課題、「求人原稿」についてお話します。
■ 求人原稿を“とりあえず書いている”人、要注意です
「とりあえずハローワークに出してるけど…応募が来ない」
「他社の内容を真似して作った」
そんな求人原稿、よく見かけます。
でも、それでは応募は集まりません。
なぜなら、求職者は求人原稿で“その会社の未来”を想像するからです。
■ 求人原稿は「ラブレター」だと思え
あなたが求人原稿で伝えるべきことは、
「ウチの会社で働くと、あなたにどんな価値があるのか」です。
給料や労働時間ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、こんな情報です:
- どんな人と働くのか(上司・同僚)
- どんな目的で仕事をするのか(社会的意義ややりがい)
- どんなスキルが身につくのか(成長)
つまり、条件よりも“物語”があるかどうかがポイントです。
■ 魅力が伝わる求人原稿づくりの3ステップ
①「会社の強み」より「求職者が得られること」を書く
たとえば…
❌「創業30年、安定した経営基盤」
✅「未経験からでも安心して学べる環境。長く働きたい方に選ばれています」
❌「地域密着型で信頼と実績あり」
✅「地域のお客様と近い距離感で、顔の見える仕事ができます」
“会社の自慢”ではなく、“求職者にとっての価値”に変換して書くのがコツです。
② 「どんな人が活躍しているか」を具体的に伝える
- 前職が接客業だった〇〇さんは、入社半年でリーダーに
- 子育て中の時短社員も在籍中(家庭との両立が可能)
など、リアルな人の姿を入れることで、共感や安心感が生まれます。
③ 「一緒に働きたい人像」を言葉にする
「こんな人と働きたい」というメッセージは、応募者のフィルターにもなります。
- チームワークを大切にできる方
- 相手の立場に立って考えられる方
こうしたメッセージは、応募の“質”を上げる効果があります。
■ 応募数より「共感数」が採用のカギ
たくさん応募が来ても、「うちに合う人」が来なければ意味がありません。
大切なのは、数ではなく共感を呼ぶ求人にすること。
そのためにも、求人原稿では「あなたのための職場ですよ」というメッセージを丁寧に届けましょう。
■ まとめ:求人原稿が変われば、採用が変わる
求人原稿は、単なる情報の羅列ではありません。
「働きたい」と思ってもらえるストーリーを伝える場所です。
次回は、この求人原稿を活かして応募につなげるための、応募が来ない時の見直しポイントをお届けします。
「求人原稿の添削してほしい」などのご相談も承っています。
小さな改善が、大きな違いを生みます。一緒に見直してみませんか?