こんにちは。東京都中野区の行政書士で、中小企業向けに採用支援を行っているかとう行政書士事務所です。
このブログでは、これまで10年以上にわたり人材業界で培ってきた経験をもとに、「人が採れない」とお悩みの企業様へ向けて、実践的な採用ノウハウをシリーズでお届けします。
第1回目のテーマは、「そもそも、なぜ中小企業は採用が難しいのか?」という根本の話です。
■ 応募が来ない。選考しても辞退される。その原因は?
中小企業の採用現場でよく聞く声があります。
- ハローワークに求人を出しても全く応募が来ない
- 面接の約束をしても、当日来ない
- せっかく内定を出しても辞退されてしまう
これらの問題の背景には、いくつかの共通した構造的な課題があります。
大手企業と違い、中小企業が直面しやすい「採れない理由」を、ここで整理してみましょう。
■ 中小企業が採用に苦戦する“3つの理由”
① そもそも「知られていない」
求職者にとっては、「聞いたことのない会社に応募する」こと自体に大きなハードルがあります。
会社の知名度がなければ、求人票を見てもスルーされがち。
まずは「見つけてもらう」ことが採用のスタートラインです。
② 魅力がうまく伝わっていない
給与や待遇だけでは勝負できない中小企業にとって、「魅力の言語化」が非常に重要です。
「働く意義」「会社の雰囲気」「仕事の面白さ」を伝えられないと、選ばれる企業にはなれません。
③ 採用活動が“片手間”になりがち
現場が忙しく、採用担当者がいない。
もしくは、経営者がひとりで対応している。
こうした状況では、スピード感や丁寧さが欠け、応募者への対応が遅れたり、チャンスを逃してしまうケースが少なくありません。
■ 採用がうまくいっている中小企業は、ここが違う
一方で、同じような条件でも“人が集まる中小企業”も存在します。
その違いは、「採用を経営戦略の一部として、ちゃんと取り組んでいるかどうか」です。
- 明確なターゲットを持って求人を出している
- 求人票に想いが込められている
- 応募者対応にスピードと丁寧さがある
- 面接で“共感”を生むコミュニケーションをしている
これらは特別なノウハウではありません。
ひとつひとつ、小さな改善の積み重ねで実現できます。
■ まとめ:採用ができないのは“会社のせい”じゃない
中小企業が採用に苦戦するのは、能力や魅力が足りないからではありません。
単に、やり方を知らないだけ。
そしてそのやり方は、工夫次第でいくらでも変えられます。
次回は、そんな「採用のやり方」の基盤となる、採用戦略・採用計画の立て方について解説していきます。
「なんとなく求人を出す」から卒業して、
“狙って採れる”採用活動を始めてみませんか?