~原因は“求人の中身”だけではない~
こんにちは、中野区のかとう行政書士事務所です。
中小企業のための「採れる採用支援」をテーマに、実践的な情報を発信しています。
前回は、「求人原稿で魅力をどう伝えるか?」というテーマでしたが、
今回は、「求人を出したのに応募が全然来ない…!」というお悩みにお答えしていきます。
■ 応募が来ないのは「伝え方の問題」だけではない
「求人原稿、しっかり書いたのに応募がゼロ」
「掲載から2週間経っても反応なし」
こういった状況はよくありますが、その原因は求人原稿の内容だけにあるとは限りません。
多くの場合、以下の3つのポイントを見直すだけで応募が改善されることがあります。
① ターゲットがズレている
求人原稿にどんなに魅力的なことを書いても、
そもそも“誰に向けているか”が曖昧だと届きません。
- 年齢層は?(20代?40代?)
- 経験者か未経験者か?
- 地元志向?都心志向?
- フルタイム?家庭と両立したい人?
こうした「ペルソナ設定」がずれていると、良い求人も“スルー”されてしまいます。
→ 解決策: もう一度、「どんな人に来てほしいか?」を明文化してみましょう。
② 媒体の選び方が合っていない
「とりあえずハローワークに出したけど…」
「求人サイトはどこも一緒だと思っていた」
媒体選びも意外と見落としがち。
求める人材によって、見る場所・使うツールは異なります。
- 若手層 → SNS・indeed など
- 地元志向 → ハローワーク・地域系媒体
- 即戦力・経験者 → 業界特化型媒体
→ 解決策: 「求職者の目線」で、媒体選定を再考するだけでも応募数は変わります。
③ 求人内容が「動機づけ」になっていない
魅力を伝えようとがんばって書いたつもりでも、
“応募の動機”につながっていないこともよくあります。
❌「アットホームな職場です」
→ それ、本当に伝わっていますか?
❌「未経験歓迎」
→ 具体的にどう安心できるのかが必要です。
✅「面倒見のいい先輩が多く、入社後3ヶ月はマンツーマンでOJTがあります」
✅「お客様の“ありがとう”を直接聞ける仕事です」
→ 解決策: 求職者が「ここで働きたい」と思える“エピソードや体験”を入れると効果的です。
■ 「応募がない」を焦らず、仕組みから見直す
応募が来ないと焦ってしまいがちですが、
大切なのは“求人全体の仕組み”を落ち着いて見直すこと。
- 誰に向けた求人か
- どこに掲載しているか
- 本当に「響く内容」になっているか
この3点を整えるだけで、応募が急に増えたというケースも少なくありません。
■ まとめ:応募がゼロでも、改善の余地はたくさんある
応募が来ない=求人に魅力がない、というわけではありません。
「誰に、どう伝えるか?」を変えるだけで、反応は大きく変わります。
次回は、応募があった後の「面接・選考フローをどう設計するか?」をテーマに、
採用の“見極め”と“辞退防止”についてお話しします。